東京ゲームダンジョン4に出展してみた
東京ゲームダンジョンとは
東京ゲームダンジョンとは、インディ開発者主催のインディゲーム展示会です。
公式サイトには、以下のとおりあります。
東京ゲームダンジョンは国内の個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲーム(インディゲーム)の展示会です。出展者は手頃な料金と充実した設備で、自作ゲームの魅力を伝えることができます。来場者は会場でゲームを試遊・購入したり、開発者と交流することができます。主催者は個人でゲームを作っているインディ開発者です。みんなで一緒に国内のインディゲームを盛り上げましょう!
私は東京ゲームダンジョン3に出展したのですが、これが本当に楽しくて、帰ったときには既に次の出展も心の中で決めておりました。
当時の出展レポは以下の記事をご参照ください。
東京ゲームダンジョンは回を重ねるごとに規模をどんどん増してきており、なんと4では従来とは違って2日間にわたって開催されます。
私は個人開発者なので2日間出展する体力は無く、もったいないのですが1/21(日)だけの出展としました。
東京ゲームダンジョン4のキービジュアル。Lv.100に行くまで開催されるのだろうか。
今回の出展にあたって
テーマ
前回は「nyoroko Apps」という題でアプリ群を出展しました。
あれから半年でアプリが4個も増えたので、今回はよりテーマを明確にし、「Fluidix -流体のダイナミクスを体感せよ-」という題で流体シミュレーションゲームを展示することにしました。
印刷について
前回の反省を受けて、名刺やフライヤーを自分のプリンタで印刷するのはやめることにしました。
自分のプリンタではテストのために何枚か印刷して、そしてネットで業者に印刷を依頼することにしました。
期限に余裕を持って発注すればかなり安く済みますし、自分で印刷するよりも安くて品質がいいので、業者に頼むべきだと実感しました。
業者に頼んで印刷してもらったフライヤー。かなりいい感じ。
当日の様子
設営
今回もテーブルクロスを敷いてiPadを準備して小物を組み立てるだけだったので、設営はあっさり終わりました。
前回は試遊用のiPad Proだけ置いていたのですが、今回はそれに加えてPV放映用のiPadも並べました。
常にPVが流れていると興味を持ってもらいやすくてとても良かったです。
また、今回からお客さんの試遊用の椅子を導入したのですが、お客さんがより熱中してプレイしてくださったのでこちらも非常に効果的でした。
設営完了後のブースの様子。iPad2台体制がかなり良かった。
いらっしゃいませ!
12:00に開場のアナウンスがされ、いよいよ東京ゲームダンジョン4の2日目が始まりました。
当日は雨で客足が少ないかと思いきや、6時間の間ずっと安定してお客さんが来ていたので、運営の手腕を感じました。
同じゲーム製作者の方やIT企業勤務の方、そしてゲーム愛好家の方など、幅広い層にプレイしていただけて嬉しかったです。
ゲーム以外でも、Webサイトのデザイン面を褒めていただくことも多く、こだわった甲斐があったなと実感しました。
また、私は個人製作者であり一人でブースを切り盛りするのは大変だったのですが、隣で素晴らしいタワーディフェンスゲームを展示していたハルカナゲームさんに助けていただいたおかげで円滑に運営をすることができました。
ハルカナゲームさん、ありがとうございました!
nyorokoを探せ!(難易度:★★★★☆)
お客さんの創造性
ゲーム展示イベントは出展者の創造性を披露する場だと思われがちです。
しかし、少なくとも私のブースに関しては、素晴らしい創造性を披露していたのはお客さんの方でした。
私の代表作であるTsunami Tacticsをプレイしていただいたときに、サムネイル動画でやっているように三角形の壁を作って守るのではなく、
- 直方体の壁をたくさん作ってドミノ倒しのようにして衝撃を吸収する
- ハンガーのような形状を作って津波をループさせる
- 敢えて水溜りを作ることで、海水の重みも利用して壁を動きにくくする
など、エレガントな解法を多数披露してくださいました。
物理シミュレーションゲームは自由度が高いのがウリなのですが、私の想像を超える解法をたくさん見せていただいたことで、改めて物理の美しさを感じました。
今後の方向性
今回も多くのお客さんに楽しんでいただけて自信になったのですが、一方で以前この記事で述べたようにインディーゲームの製作に行き詰っているのもまた事実です。
この記事では、物理シミュレーションを活かした知育玩具のような作品を作り、教育分野に進出することで活路を見出そうとしておりました。
今回の展示では、なんと幼児の方も遊びに来てくれて、しかもあっさりとステージをクリアしてくれました。
「複雑なルールやストーリーが無く、幼児のように言葉や情緒が発達していなくても直観的に操作して楽しめるのが物理シミュレーションゲームの強さだ」と論じておりましたが、その読みはどうやら当たっていたようです。
知育玩具を作るという方向性は間違っていなさそうだという後押しを得たので、今後は知育玩具や教育アプリの開発にシフトしていこうと思います。
上記のように、今後は方向性を変えるつもりですので、東京ゲームダンジョン5には出展するかどうか分かりません。
しかし、Webアプリ群であっても温かく迎えてくださった運営の方には感謝しておりますし、もしかしたら知育玩具や教育アプリという異色の出展内容で参加させていただくかもしれません。
東京ゲームダンジョン4は3に引き続き素晴らしいイベントでしたので、そういったように何らかの形で恩返しができればなと思っております。