自宅に店舗用音響システムを構築してみた

きっかけ

自宅を音楽で包みたいと思いました。
そのためには、スピーカーを天井に複数設置する必要があります。
しかし、天井に設置するタイプのスピーカーは個人用だとほぼありませんでした。
天井の引掛けシーリングに掛けるタイプの照明兼スピーカーといったものはPanasonicから発売されていたものの、価格や機能面から見送ることとしました。
となると、残された選択肢は店舗用のスピーカーです。
オーディオ初心者の私が、自宅に店舗用音響システムを構築することに挑戦してみました。

システムの概要

壁に大きな穴を開けることはできないので、スピーカーは埋め込み型ではなくサーフェスマウント型のものにしました。
また、スピーカーとアンプはスピーカーケーブルで繋ぐ必要があるのですが、壁の中に配線を通すのが難しかったため、コードモールで隠蔽しつつ天井に這わせることにしました。
そして、アンプにBluetoothレシーバーを繋ぎ、スマホ等から音楽を流せるようにしました。

使用した機器

スピーカー

ヤマハ VXS3F

安心と信頼のヤマハ製のスピーカーにしました。
サーフェスマウント型で、天井にも壁にも取り付け可能です。
今回は壁に取り付けました。

アンプ

ヤマハ PA2030A

画像はMA2120ですが、下位機種のPA2030Aを使用しています。
自宅用であれば性能的にはこれで十分かと思います。

Bluetoothレシーバー

エレコム LBT-AVWAR501BK

Bluetoothレシーバーはエレコム製の物を使用しました。
RCAケーブルが付いているものであれば何でも良いと思います。

コードモール

フソー化成 木目モール2号1M テープ付 チーク 10本入

自宅の天井や壁の色に合わせた木目調のコードモールを使用しました。

スピーカーケーブル

Amazonベーシック スピーカーケーブル

よほどこだわりがない限りはコスパの良いAmazonベーシックのスピーカーケーブルで良いようです。

取り付け

上記の画像のとおり取り付けが完了しましたが、かなり大変でした。
以下では大変だったポイントを紹介します。

コードモールの加工

コードモールがかなり堅く、ノコギリとニッパーで加工しました。
商品にもよるかもしれませんが、基本的にハサミでは無理だと思います。

スピーカーケーブルの極性

上記のシステムの概要図では、スピーカーケーブルとアンプにそれぞれ「+」「-」の印を付けていますが、これはスピーカーケーブルの極性を示しています。
スピーカーおよびアンプの「+」は「+」と、「-」は「-」と繋がないといけません。
これを逆にしてしまうと、左右で音が打ち消し合ってしまうようです。これはこれで興味深い物理現象ですね。

接触不良

初めて接続したときに、音が出ずに絶望しました。
色々試行錯誤したところ、RCA端子の接触不良が原因で、なぜか半挿しにすれば音が出ることが分かりました。
恐らくRCAケーブルの方に原因がある気がします。

使用してみて

今回使用したスピーカーはサーフェスマウント型ということもあり、おそらく重量の制約があるため音質はまずまずといった感じでした。
しかし、家を音楽で包むという目的は達成されたと思います。
特に感動したのが環境音を流したときで、例えば波の音や鳥のさえずりを流すと、まるで本当にそこにいるかのような感覚になりました。
また、BGMとも相性が非常によく、例えばNintendo Musicでどうぶつの森の曲を流すとまるでどうぶつの森の世界で生活しているかのような感覚になります。

まとめ

企画から取り付けまでかなり大変でしたが、初めて音が鳴った時の快感はひとしおで、今迄に聞いたどんな音よりも澄んで聞こえました。
「聴く」というよりは「聞こえる」という間合いで音楽を楽しむのに最適で、空間そのものを変える力を持っているように思います。
このシステムを使って、感性豊かな生活を楽しんでいきたいと思います。

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