【MBTI】S型・N型を一言でスッキリと定義してみた

【MBTI】S型・N型を一言でスッキリと定義してみた

MBTIはBig5などに比べると心理学的な正統性が低いと言われており、疑似科学的な面を持っています。
また、以下の内容はMBTI協会の公式見解ではなく、私の独断と偏見が多分に含まれております。

MBTIの難しさ

MBTIには4つの軸がありますが、

  • E(外向)-I(内向)軸
  • T(論理)-F(感情)軸
  • J(判断)-P(知覚)軸

はなんとなく理解できるものの、S(感覚)-N(直観)軸は難解です。
S(感覚)はSenseの略で、N(直観)はiNtuitionの略ですが、特にNは「直観」と言われても正直何のことなのか私にはよく分かりませんでした。
なるほど、S型とN型の具体例を多数知っていれば、別の人についても具体例からの類推で「この人はあの人に似ているからS型かな」といった具合に判定できるかもしれません。
また、S型とN型の特徴を知っていれば、その特徴を持っているかどうかという観点で判定することもできるでしょう。
しかし、それでも私は一言でスッキリと定義した上で、定義からいろいろ考えてみるということをしたいのです。

定義

S型は感覚型、N型は言語型であるというのが私の定義です。
多くのサイトなどで言われている通りS型は感覚型のままなのですが、N型を言語型と定義しているのは私の知る限りだと見当たりませんでした。

言語型というのは、おしゃべりであるという意味ではありません。実際、特にIN型などは寡黙に見える場合も多いでしょう。
そうではなく、言語型というのは「言語を使って世界を捉える」という意味です。
一言での定義を二言ぐらいに拡張すると、S型は感覚を使って世界を捉えるのに対し、N型は言語を使って世界を捉える、となります。

検証

上記の定義がS型とN型の特徴と矛盾しないかを検証するために、まずは以下のよくあるS型とN型の特徴のうちN型の部分を見ていきましょう。

感覚型(S)

  • 具体的な情報に注目: 現実的で実際の経験や事実に基づいて考える傾向があります。
  • 細部を重視: 具体的な詳細や現在の状況に焦点を当てるのが得意です。
  • 実用性重視: 実用的で具体的な情報を好み、物事をどう実行するかに興味があります。
  • 経験から学ぶ: 過去の経験から得た知識を元に意思決定を行うことが多いです。

直観型(N)

  • アイデアや可能性に注目: 抽象的で理論的な考え方を好み、新しいアイデアや未来の可能性に興味があります。
  • 全体像を重視: 現在の状況を超えた広い視野で物事を見る傾向があります。
  • 創造性重視: 創造的で革新的なアイデアを好み、未来のビジョンに関心を持ちます。
  • 直感に頼る: 直感やひらめきからアイデアを得ることが多く、目に見えない関連性を見つけるのが得意です。

突然ですが、今あなたの目の前にはパソコンやスマホがあると思います。(そうでなければこの記事を読めていないと思います)
その事実を言語で捉えると「目の前にパソコンがある」となります。
そして、「ある」という文節を「飛んでいる」に入れ替えると「目の前にパソコンが飛んでいる」となります。

少なくとも2025年現在、パソコンが飛ぶわけがありません。
しかし、上記の記述は現状には反しているものの「意味」を持っております。
このように、言語には思考や想像(創造)を可能にする力があり、そしてN型が「アイデアや可能性に注目」したり「創造性重視」だったりするのはまさに言語によって世界を捉えることを重視しているからこそだと考えます。
逆に言うと、S型は世界を捉える上で言語よりも感覚を使っているため、アイデアや可能性というものよりも経験や現実というものに焦点を当てるとも言えます。

また、「目の前にパソコンがある」という文は、それがノートパソコンなのかデスクトップパソコンなのかなどの具体的な詳細を捨象しています。
このように、言語によって世界を捉える際には抽象化と共に捨象が行われ、これがN型の全体像を重視するという特徴に繋がります。
言語化するとどうしても大雑把になってしまうのですが、言語化したからこそ思考が可能になり、「現在の状況を超えた広い視野で物事を見る」ことができるようになります。

定義からいろいろ考える

なるほど、上記の定義は確かにS型とN型の特徴と矛盾しないように思えます。
しかし、その定義がうまく物事を説明できるのでなければ、有用であるとは言えません。
そこで、その定義を使っていろいろと考えてみましょう。

空気を読む

noteなどの記事を読むと、N型の人は小学校や中学校で浮いていたという経験を持つことが多いらしく、それは「空気が読めない」ということが一因でもあるようです。
例えば、こんな場面があったのではないでしょうか。

Sくん
「お前、劇で何やるか決めるときにどうしてスイミーがやりたいって言ったんだよ?そういう空気じゃなかっただろ。」
Nくん
「『そういう』って、『どういう』?」
Sくん
「いや、なんで分かんないんだよ。みんなやりたくないって顔色だったろ。」
Nくん
「じゃあ顔色が良ければやってもいいってこと?」
Sくん
「いや、それだけじゃなくて、他にもいろいろあるだろ。てか、スイミーなんてダサくないか?」
Nくん
「ダサいって、どういうこと?スイミーってみんなで力を合わせるところとか凄くいいと思うんだけど。」
Sくん
「もういいよ。お前には分からないだろ。」

「空気」というのは言葉で説明するのが非常に難しく、突き詰めると「そういう空気」というように現状の「空気」に「そういう」という指示語を充てることしかできません。
その意味ではSくんは正しく、「空気」とはまさに感覚で捉えるものであり、そしてそれはS型の得意とするところです。

一方でNくんはSくんの説明を空気についての言語化だと捉え、「顔色が良ければやってもいいのではないか」という思考に至ります。
これは「顔色が悪ければやってはいけない」という文の「悪ければ」の部分を「良ければ」に入れ替えて考えてみたものであり、先ほど定義のところで述べた「言語が思考を可能にする」という世界観で生きている人に特有の認識かと思います。(流石にNくんの返答は屁理屈が過ぎるかもしれませんが…)

カッコいいかどうか

上記の会話から派生して、「ダサい」というのも大いに感覚的な言葉です。
例えば言葉を使って「服のサイズが合っていないのはダサい」と説明してみても、「では、なぜ短ランはイケてるとされていたのか」という問いに答えるのは難しいです。
カッコいいかどうかは文字通り「センス(Sense)」によって決まり、S型は文字通り「センスがいい」ので全体的に垢ぬけた印象があります。

芸術

N型は言語型であるという定義から考えると、文学はN型の独壇場と考えられます。
実際のところ、有名人のMBTI考察サイトなどを見てみると文豪はN型が大多数を占めるようです。
S型がいたとしても、詩のように特に音の要素が重要である分野に限られるように見受けられます。
大まかには、純文学はNF型が強く、ミステリはNT型が強いといった具合に細分化されているようです。

一方で、音楽などの芸術はそれほどはっきりとした傾向が見られません。
そしてファッションやダンスなどの非言語的な要素が特に強い分野ではS型の方が優勢なように見受けられます。
N型の特徴として「創造性重視」というのがよく言われますが、非言語的な分野ではS型も創造的であることが多いです。

おしゃべり

最初の方で「言語型というのは、おしゃべりであるという意味ではありません。」と述べましたが、この点について深掘りしようと思います。
S型でも、特にSF型の女性はママ友会などで非常によくしゃべるイメージがあります。
しかし、そこでは情報交換としての機能よりも感情の共有としての機能の方が強く感じられ、会話の内容よりも頷いたり笑ったりといった動作の方が重要です。
一方で、IN型は寡黙に見えるかもしれませんが、親しい友人と少人数で会話するときなどは非常によくしゃべります。
INT型であれば情報交換や議論としての色彩が強くなり、INF型であれば相互理解としての色彩が強くなりますが、いずれも身体的な動作よりも話す内容の方が重要です。

おしゃべりの一つの判別方法としては、「そのやりとりをチャットなどの文字ベースで行っても成立するかどうか」ということが挙げられるでしょう。
S型的なおしゃべりはチャットでは成り立たないことが多く、一方でN型ではチャットでも成立することが多いです。
仕事していても、S型の同僚はチャットを嫌い電話や対面での会話を好むことが多いようですが、この要因としては在宅勤務という新しい働き方に関する受容性よりも、身体的動作を重視するかどうかという要素の方が大きく関わっているように思います。

MBTIへの興味

MBTIに興味を持つのはN型が多いと言われ、特にnoteでMBTIについて投稿しているのはN型が多数を占めます。
これはN型は言語型であるという定義と、ネット(特にnote)が言語を中心とした媒体であることから直ちに導き出されます。
そもそもMBTIは人間の分類を言語化しようという試みであり、その意味ではMBTIに興味を持つのはネット上に限らずN型が多いのかもしれません。

学力

どうやらN型は学力が高いという傾向があるようで、実際のところ進学校や難関大学ではN型が非常に多いです。
特に文系学問は言語を使って世界を捉えて言語で表現する試みに他なりませんし、文系分野に限らず理系分野であっても表現に用いられる論文という媒体は言語一辺倒です。
また、学力を測るため方法であるペーパーテストは言語によって学力を測りますが、言語型の人間はこういった形式の測定に対して優位性を発揮します。

最後に

S型とN型を一言でスッキリと定義し、様々な角度から検証してみました。
芸術に関する部分など、この定義にしたことでよりスッキリ理解できるようになった部分もあるかと思います。
しかし、この定義だと問いが「そもそも感覚や言語とは何か」というより究極的な問いに後退するだけの気もしております。
私の考えでは、S型・N型とは世界の捉え方に関する軸であり、そもそも世界を捉えるとはどういうことかという問いは哲学的に非常に難しい問題でもあります。
実際のところ、今回のN型についての定義は私が言語哲学を学んでいたときに着想したものであり、言語が思考を可能にするという世界観はウィトゲンシュタインの影響を多分に受けています。
単なる性格分類に留まらないこの壮大な問題について、私の生涯を通じて考え続けたいと思います。

目次

Feedback

あなたの一言が大きなはげみとなります!

有効な値を入力してください。
有効な値を入力してください。
有効な値を入力してください。