3Dプリンタを使ってみた

3Dプリンタを使ってみた

きっかけ

YouTubeのShortsで3Dプリンタを使って色々面白いものを創っている人がいて、最近の3Dプリンタの精度の向上に驚き、私もやってみたくなりました。
また、最近は造形にも興味が出てきて、表現の幅を広げるためにも3Dプリンタに挑戦してみようと思いました。

作るもの

3Dモデリングの経験が無いので、まずは簡単なものを作ってみようと思います。
そこで今回は洗面台の内部のトレイを作ってみます。
純正品は高い上に容器の底が浅いので、自分に合ったサイズで作成してみようと思います。
こういった実用的な物を自分好みにカスタマイズできるのも3Dプリンタの大きな魅力ですね。

使用するソフトウェア

まず、3Dプリンタに読み込ませるための3Dデータを作成します。
3Dモデリングに使うソフトウェアには、以下の2種類があります:

  • 3D CG
    主にデザイン系の用途で使用されます。
    キャラクターの作成などに使われ、ソフトウェアとしてはBlenderが有名です。
  • 3D CAD
    主に工業系の用途で使用されます。
    機械や建築の設計などに使われ、ソフトウェアとしてはAutodesk Fusion 360が有名です。

今回は、一応工業系の用途ということでAutodesk Fusion 360を選択しました。
個人利用では制限付きなものの無料ですし、メジャーなソフトウェアということで本やネット上の情報が豊富なので、良い選択だったと思います。

3Dモデリング

Autodesk Fusion 360を初めて使いました。
戸惑うこともありましたが、公式チュートリアルやYouTubeの初心者向け解説動画などのおかげで何とか洗面台のトレイの3Dモデルを完成させました。
Adobe IllustratorやInkscapeなどベクタ形式の画像編集ソフトウェアを使ったことがあれば比較的馴染みやすいかもしれません。
基本的な流れとしては、2Dのスケッチを作成し、それを基に立体化させ、調整していく、という感じです。

3Dプリンタの使用

3Dプリンタをいきなり買うのは怖かったので、今回はインターネット上で3Dデータを入稿すれば出力と発送をしてくれるサービス「JLC3DP」を使用しました。
運営元であるJLCPCBは中国の基板メーカーですが、中国語ができなくても十分に使えるサービスです。

先ほど作成した3DデータをSTL形式でエクスポートし、JLC3DPにアップします。
色々聞かれますが、今回は一番安いSLA(光造形)のレジンを選択しました。

クーポンなどを利用し、最終的な価格は以下の通りとなりました。

項目 金額
商品合計 15.08 USD
送料 11.87 USD
クーポン ▲7.00 USD
発注合計 19.95 USD

1ドル150円として、大体3,000円ぐらいですね。
昨今の円安が痛いですが、それでも非常に安いと思います。
発注した後、メールで「平べったいものは収縮しやすいがそれでも大丈夫か?」と聞かれましたが、「続けてください」と回答したところ、製作が始まりました。

結果

大体10日ほどで自宅に届きました。
一番安い素材だったのですが、表面は驚くほどきれいで、曲面になっている部分で積層痕が少し残っている程度でした。

事前に警告されていた収縮については全く無く、この通り洗面台にも完全にフィットしました。

強度も申し分なく、大満足の出来でした。

最後に

3Dモデリングソフトウェアは無料で、3Dプリンタは総額3,000円でしたので、全体的にかなり費用を抑えた企画でしたが、それでも予想を超える出来に感激しました。
JLC3DPでは様々な材質の出力に対応していて、費用は掛かりますが金属も可能とのことでしたので、表現の幅が広がりそうです。
いつか慣れたら自分用の3Dプリンタも欲しいなと思いました。
みなさんも、3Dプリンタライフを始めてみてはいかがでしょうか?

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