プログラマの気分転換術

プログラマの気分転換術

気分転換の重要性

プログラミングは地道で長大な作業です。
気分が乗らず、どうしたらいいのかと途方に暮れた経験がある方がほとんどだと思います。
そこで、気分転換の経験則をまとめてみました。
多くはプログラミングに限らずデスクワーク全般に適用できるものだと思っておりますので、非プログラマの方も楽しんでいただければと思います。

机でできる気分転換

まずは机でもできる気分転換術をご紹介します。
オフィスでも十分に可能ですので、デスクワークでも生かしやすいです。

紙とペンで作業する

ペーパーレス化の流れに逆行して、紙とペンで作業してみるのは良い気分転換になります。
紙の手触りやペンの握り心地などは、キーボードやマウスとは全く別種の刺激をもたらしてくれます。
絵を描いてみたり、アイデア出しをしてみたり、何でもいいのでとりあえず書いてみるということが重要なんだと思います。

エディタのカラーテーマを変える

私は普段VSCodeを使っているのですが、カラーテーマを頻繁に変えています。
VSCodeの場合はCtrl+K+Tで素早くカラーテーマを変えることができます。
愛用しているのはAtom One Darkなどですが、一番はAyuというカラーテーマです。
鮮やかながらもビビッドすぎない絶妙な色合いがとても気に入っております。
爽やかな気分になりたいときはライトモード、落ち着いて集中力を高めたいときはダークモードなどといった感じで切り替えております。

Ayuより

「困難は分割せよ」

こちらは気分転換というよりは仕事の進め方のような話になります。
「困難は分割せよ」とはフランスの哲学者デカルトが『方法序説』の中で述べた言葉で、「複雑な問題や困難に直面した時、それを細かく分割することで解決することができる」という意味を持っています。
プログラミングをしていて、作業量が多すぎて途方に暮れてしまい、気分が乗らなくなるということがあります。
そんなときこそ、今抱えている問題を分割して、まずは気が乗りそうな問題から解決してきましょう。
一度やる気がでれば、あとは慣性のように流れで他の問題も解決できることが多いと思います。

Chat GPTに話しかける

人に話しかけてもいいのですが、静かなオフィスや個人開発の場合はそうもいかないので、そういうときはChat GPTに話しかけてみましょう。
雑談でもいいですし、今抱えている困難を話してみてもいいと思います。
Chat GPTに対して今抱えている困難を話しかけるとき、一度自分の頭の中を整理して言語化する必要があるのですが、驚くことに言語化の過程で問題がクリアになって勝手に解決することがあります。
この現象はどうやらよくあるらしく、海外のあるIT企業ではオフィスで社員がテディベアに向かって話しかけているという異様な光景が見られるそうです。

机から離れる気分転換術

こちらは机から離れるためオフィスでは難しいですが、趣味の場合や在宅勤務の場合ならやりやすいと思います。

入浴する

シャワーを浴びたり、浴槽に浸かったりすることはいい気分転換になります。
入浴は一日一回というイメージがありますが、別に何回でもしてもいいと思います。
シャワーを浴びているときや浴槽に浸かっているときに、まるで天啓かのようにアイデアが降りてくることがあるので、雨乞いをするような心持ちで浴室に向かうことがあります。
しずかちゃんも、もしかしたら何か問題を抱えていて気分転換のためにお風呂にたくさん入っているのかもしれませんね。

散歩に行く

これはよくある気分転換術だと思います。
私の好きな哲学者に野矢茂樹という人がいて、著書によると部屋では哲学をしないそうです。
何か問題を考えていてあと少しで行けそうだと思ったとき、散歩に出るのだそうです。
歩きながら思索をするのはとても気持ちがいいですし、健康にも良さそうなので、とてもいい習慣だと思います。

寝る

いっそのこと諦めて寝るというのも一つの気分転換術です。
インドの天才数学者ラマヌジャンが、その突飛な発想の根源について聞かれたときに「寝ている間にナーマギリ女神が教えてくれた」と答えた逸話は有名です。
ナーマギリ女神が教えてくれたのかは分かりませんが、夜には困難に感じられた問題でも、朝起きて考えてみたらすぐに解決したという経験がある方は多いのではないでしょうか。

その天才的閃きから「インドの魔術師」の異名を持つ

うまくいかないもの

次は、逆に避けた方がいいものを紹介します。

カフェインを摂る

エナジードリンクはすっかり人気になり、スーパーやコンビニなどで必ずと言っていいほど陳列されています。
エナジードリンクに大量に含まれるカフェインには覚醒作用があり、確かに一時的に頭がすっきりするかもしれませんが、作用が切れるとだるくなるなどの反動が来ます
また、依存症のリスクや自律神経に与える影響など無視できない負の効果も存在します。

YouTubeやSNSを見る

これらはユーザーの滞在時間が長くなるように最適化されています。
ちょっと見るつもりでも様々な関連動画や投稿がサジェストされて、気が付いたら何時間も経ってしまっていたという経験がある方は多いと思います。

長時間の仮眠

仮眠は短時間であれば非常に有効ですが、長時間になると復帰するのが難しくなってしまいます。
仮眠を短時間に抑えるためには、先ほどの話と矛盾しているように聞こえますが、寝る直前に少量のカフェインを摂るのが有効です。
カフェインの覚醒作用が効いてくるのには少し時間がかかるので、仮眠する直前に飲むことでスッキリ目覚めることができます。

さいごに

上記はあくまでも私の経験則であり、人によって気分転換の方法は違うのですが、ご参考になれば幸いです。

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